芝浦ビジョン2033/中期経営計画

長期ビジョン「芝浦ビジョン2033」

2023年度、10年後のありたい姿を描いた長期経営ビジョンである「芝浦ビジョン2033」を策定しました。
当ビジョンでは、お客様の将来課題を解決する製品・サービス一体の提案を通じ、お客様価値の最大化を実現することを目指します。

10年後のありたい姿

社会やお客様の将来課題とそこにある潜在的ニーズを把捉して能動的に提案・解決し、お客様と共に成長する企業

ビジョン達成に向けた重点的取り組み

ポートフォリオ
  • 半導体製造装置(SPE):グローバルニッチトップ製品拡大を核にさらなる拡大
  • フラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置:新型・次世代向け製品を拡大
技術
  • 課題・ニーズの把捉と、解決につながる技術開発、製品・サービスへの展開
  • 製品とサービスのより一体的な提案により、全体付加価値向上
人財
  • ビジョン達成を担う人財力強化、持続的成長に向けた積極採用
  • DX推進を含む業務生産性向上
財務
  • 成長性と資本効率の両面を意識した、財務規律の堅持
  • 事業成長・株主還元を重視した、キャッシュアロケーションの実現

経営数値目標

「芝浦ビジョン2033」期間内で「売上高1,000億円以上」「ROS20%以上」を目指す

当社として捉える社会変化・課題

市場
  • IoT、(Beyond)5G、AIやAR、VRなどデジタル社会の進展に伴う半導体・FPD等市場の拡大
技術
  • 先端性の高い半導体の開発・製造
  • 技術者の育成、確保
環境
  • カーボンニュートラル、環境負荷への配慮
  • 資源の有効利用
安定供給
  • 半導体需要の高まり・確保、供給力不足
  • 求められる機能の多様化、高度化
  • 地政学的リスクへの懸念

2023-2025中期経営計画

当社グループは、2025年度を最終年度とする3か年の中期経営計画を策定しています。本中期経営計画は、長期ビジョンである「芝浦ビジョン2033」達成に向けたファーストステップ(Phase.1)として位置づけており、グループ一体となって推進しています。「芝浦ビジョン2033」のありたい姿である「社会やお客様の将来課題とそこにある潜在的ニーズを把捉して能動的に提案・解決し、お客様と共に成長する企業」としての飛躍を目指します。

中期経営計画の位置づけ

中期経営計画の目標と進捗

2023-2025中期経営計画では、「持続的成長に向けた投資」を柱として、次の成長および「芝浦ビジョン2033」達成に向けた土台強化を進め、再び営業利益100億円超を目指すことを目標として掲げています。2023年度は、売上高、営業利益ともに当初目標およびその後の予想を上回る実績をあげることができました。これを受け、2024年度予想も当初目標より上方へ見直しを行いました。最終年度である2025年度の目標値についても、2024年度の受注状況と市場環境をもとに再設定を検討しています。

財務目標
  2023年度 予想
(2024年2月公表)
2023年度 実績 2024年度 予想
(2024年11月公表)
2023-2025中期経営計画
(2023年5月公表)
芝浦ビジョン 2033 Phase.1
2023年度
(目標)
2024年度
(目標)
2025年度
(目標)
売上高 660億円 676億円 751億円 590億円 680億円 700億円
営業利益 105.0億円 116.9億円 124.0億円 73.0億円 95.0億円 105.0億円
ROS 15.9% 17.3% 16.5% 12.4% 14.0% 15.0%
ROE 21.0% 24.5% 21.6% 15.0% 17.0% 17.0%

2023-2025中期経営計画の重点テーマ

2023-2025中期経営計画では、社会のデジタル化が一層進む中で、当社グループが半導体・FPDなどの製造装置とそのサービスを通じた先端技術で社会に貢献できるよう、以下の4つの柱を重点項目に設定し、競争力の強化を図っていきます。サステナビリティ経営に関しても4つの柱のうちの1つとし、ESGに関連する指標の目標達成を通じて次の成長につなげていきます。

半導体製造装置(SPE)分野のさらなる拡大
  • グローバルニッチトップ製品として実績の高い既存製品群の多面的(用途、顧客、エリア)拡大で、一層のシェアアップを図る
  • 継続的な新機種・新製品開発で、次世代グローバルニッチトップ製品拡大の種まきを行う
  • 顧客、研究機関など外部との連携のさらなる強化
  • 生産増加にフレキシブルに対応可能な人員とエリアの確保
持続的成長に向けた投資
研究開発関連
  • 研究開発費はSPE分野への投入に引き続き注力
  • より積極的な開発・評価体制の整備に向けて、評価設備も強化
  • 2023-2025中計期間3年間で約200億円の投資を計画
人財
  • 長期視点かつ積極的な採用・育成
  • よりいきいきと働くための制度・環境整備を実施
課題とニーズの把捉
  • 営業からサービスまですべてのプロセスにおいて、顧客の課題やニーズを階層や職種を問わずグループ全体でより積極的かつ確実に捉えにいく
  • 捉えた顧客課題・ニーズを起点とした新ニッチトップ製品や高付加価値サービスを提供する
  • これらの過程で顧客との信頼と相互理解を深め、さらに次の技術、製品、サービスの提案につなげる
マテリアリティと連動したサステナビリティ経営推進
  • 事業に直結するマテリアリティへの取り組みを進め、価値提供と利益創出の積み重ねにより、人々の豊かな暮らしの実現と企業価値向上を目指す
  • これまでのCSR活動をサステナビリティを巡る課題への対応として捉え直し、マテリアリティに落とし込んだ活動により中長期的な企業価値向上へ結び付く取り組みへと発展させる