Takuya Hase

PersonSHIBAURA MECHATRONICS CORPORATION

長谷 拓哉2017年度入社

機械設計

尊敬する上司のように
頼られる人を目指したい

半導体製造装置の設計開発を担当する部署で、半導体ウェーハ洗浄装置の設計をしています。半導体ウェーハ洗浄装置は、半導体の原材料であるシリコンウェーハという平らな円板の表面についている数nmの大きさのゴミ「パーティクル」を取り除く装置で、半導体製造において比較的前工程で使われるものです。
引き合い段階には装置製造に必要な工数の見積り、設計後には装置の組み立て時に起こる不具合の対応、お客様の工場に直接伺っての設置場所や用力の確認など、多くの工程に携わるため、機械設計がいないと成り立たないということに意義を感じます。

機械製品の故障・不具合がどこで発生しうるかを想定して抽出する「FMEA(エフミア)」というリスク分析手法があり、私の部署では機械設計者がExcelで項目を挙げて、各工程の担当者と議論を重ねてリスクを抽出しています。新人にとっては高いハードルで、入社2年目で初めて担当したときは、装置やプロセスに関する知識が浅く、思うように進められず悩んでいました。その際、「他の装置の類似項目を参考にするといい」「過去のデータは会社の財産だから使わなきゃ損」と先輩からアドバイスをもらい、類似項目を探した結果、必要なリスクを挙げることができました。その後、過去のデータを参考にしながら経験を積むうちに自分でもリスクを想定できるようになり、現在は過去のデータをシステム化して効率的に参照できるような体制を整えている最中です。

学ぶ環境にも恵まれていると感じます。研修制度の一環として部門ごとに年に十数回受けられる職能別教育は、技術に関する基本的なことに始まり、年次に応じて内容もレベルアップしていくので、大いに役立ちます。これまでは自分が先輩に聞く場面の方が多かったのですが、気づけば自分を頼りにしてくれる後輩も増え、「もっと頑張らなければ」と意識が高まりました。私自身、後輩たちの気持ちもよく分かりますので、どう伝えたら理解しやすいか、相手の立場になって考えるようにしています。尊敬する入社30年の上司のように頼られる人を目指して、長い道のりですが、一歩ずつ着実に成長していきたいと思います。