Yoko Taruno

PersonSHIBAURA MECHATRONICS CORPORATION

埀野 陽子2013年度入社

研究開発

研究の成果を製品という形で
しっかりと世に送り出したい

私は半導体洗浄装置を開発する部門で、現在はパターン付き基板の乾燥方法を研究しています。長期にわたって担当する案件がほとんどで、最低でも1年以上、長いものだと実験レベルでスタートしてから8年近くになる案件もあります。着手したうち、実際に製品化できるものは2〜3割程度となるため、製品化できた際の喜びは言葉にできないほど。試作機を作る前段階の性能評価で、自分が予想した通りの結果が出ると考え方が正しかったと思えてうれしいのですが、思った通りの結果が出ることは少なく、原因追究にはいつも苦労します。開発には時間を要するため、オーダーを受けてから動くのでは遅く、常に先々の需要を見越して日々取り組んでいます。

芝浦メカトロニクスでは半期に一度の社内での技術成果発表会があり、さまざまな考え方や対応について学ぶことができます。各部門から7〜8名が代表として登壇し、役員の方々も出席されるプライオリティの高い場で、普段の業務では接点のない他部門の報告や最新の情報を聞くことができるいい機会になっています。私は入社2年目と4年目に登壇して緊張したのを今でもよく覚えています。約15分間の発表の後に、5分間の質疑応答があるのですが、鋭い質問が飛び交い、その場で回答できないことも多々あります。そういった質問からみんながどのような疑問を持っているのかを知ることで、新たな視点や気づきにつながり、成長する上でとても役に立っています。

自分が携わる研究の成果を製品という形でしっかりと世に送り出したいという思いと共に、ありきたりではありますが家庭と仕事の両立を大きな目標にしています。2017年から2年間、産休・育休を取得して現在は短時間勤務になります。仕事で薬液を使うこともあるのですが、妊娠中は薬液を使わない業務に配置転換していただき、安心して働くことができました。以前からスケジュールには気を使っていましたが、現在はよりいっそう意識しています。基本的には、半期の長いスパンで進めていくので今日中に絶対に終わらせなければいけないという場面はあまりありませんが、短時間でも集中して作業効率を上げることは心がけています。自分の仕事について子供に分かりやすく説明することはなかなか難しいのですが、「お母さん、すごいね!」と笑顔で言ってもらえるように、これからも頑張っていきたいです。